DX、制度改革、脱炭素……時代を乗り切る情報満載!
発行:2021年8月
編著者:巽 直樹(KPMGコンサルティング プリンシパル)
ISBN:978-4-905217-92-3
サイズ:A5判
ページ数:328ページ
急速に進歩するデジタル技術によって、電力・エネルギー産業は大きな変革期を迎えています。本書は、デジタル技術の最新の動向を反映しつつ、電力ビジネスに関係の深いテーマを取り上げ、その概要を説明するとともに、関連する重要なデジタル用語(キーワード)をピックアップし、分かりやすく解説しています。
電気事業の在来モデルの革新やレトロフィットに活かされる電力デジタルイノベーションをはじめ、電気事業者自ら挑戦しているVPP(仮想発電所)の進展などを詳しく紹介。一方、P2P取引や機器別取引、多対多の根本的な電力取引の転換などに関して、現状と課題を丁寧に説明しています。
2020年代の電力デジタル経営を展望し、ポストコロナにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の現状と課題、カーボンニュートラルとそれに伴うグリーン成長戦略の課題にもふれています。
デジタル化時代のエネルギービジネスに必須ともいえる、いま知っておくべきキーワードがそろっている一冊です。
※本書は2018年8月に発行した書籍『まるわかり電力デジタル革命キーワード250』の内容をアップデートするとともに、大幅に増補改訂し、改題したものです。
【目次】
第1章 電力デジタル時代のエネルギービジネス、制度、技術
(Coluumn01) ビジネス展開の鍵を握る電気事業制度
第2章 デジタル化の世界と社会の変容
第3章 分散型エネルギー資源の増加とデジタル活用
(Coluumn02) ポストFITの鍵握るデジタル技術
第4章 IoTとデータアナリティクス
第5章 ロボット活用の最前線
第6章 EV・モビリティ革命の可能性
第7章 フィンテックはエネルギー取引を変えるのか
(Coluumn03) 電力イノベーション促進的な制度改革と残された課題
第8章 デジタル時代のガバナンスとセキュリティリスク
第9章 イノベーションと新しいビジネスモデルの創出
(Coluumn04) イノベーションと新しい経済モデルによる電気事業の可能性
第10章 2020年代の電力デジタル経営
【編著者紹介】
巽 直樹氏(たつみ・なおき)
KPMGコンサルティング プリンシパル
1989年東洋信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)入社、おもに国際資金為替部・香港支店などで外国為替・通貨オプション・金利などのディーリング(フロントオフィス)業務に従事。2000年東北電力に転じ、電力取引、海外事業、各種リサーチやリスクマネジメントなどを担当。その後、12年インソース執行役員、15年新日本監査法人(現EY新日本監査法人)エグゼクティブディレクターなどを経て、16年KPMGコンサルティング入社、19年より現職。この間、学習院大学経済学部特別客員教授(05~07年)などを歴任、博士(経営学)。国際公共経済学会監事(17~19年)・同理事(19年~現在)、北海道経済連合会Society5.0ワーキンググループ委員(20年~現在)なども務める。